Karl Heinrich Marx(カールHマルクス)
生誕: | 1818年 |
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死没: | 1883年 |
資本論
マルクスは、人間が本来の人間として生きることができない疎外された状況を打破するためには、革命を起こして共産主義社会を建設する必要があると考えた。これが「革命家としての魂」である。
同時に、資本主義社会をクールに観察する「理論家としての魂」も持ち合わせていた。この2つの視点から経済を論じたのがマルクスの主著『資本論』である。
資本主義システムを維持するための3要素(月単位)
- 来月も働くエネルギーを蓄えるのに必要な費用
- 家族と子供を養い、次世代の労働力を再生産するメカニズムを維持するために必要とされる経費
- 技術革新に伴い、労働者が新しい業務に携わることができるようになるための教育費用
資本主義システムを維持するためには上記3要素を満たす労働者の賃金水準が必要である。「来月も働くエネルギーを蓄えるのに必要な費用」としては、”家を借りる費用(持ち家無しと仮定)”や”服を買う費用”、さらに”少しだけレジャーする費用”も含まれる。
良好な健康状態を保ってもらうことで、安定的な労働力となるのだ。
日本経済が生き残るための唯一の処方箋
富裕層はもちろん、中流層もできる範囲で富の再分配を行なう。社会構造的に弱い立場に置かれ、自力では這い上がることができない人々を助けることが経済を沈没させないために必要だと考える。
おもな書籍
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