Adam Smith(アダム・スミス)
生誕: | 1723年 |
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死没: | 1790年 |
見えざる手
誰も不正を犯さないという考え(性善説)が大前提。その背景にはキリスト教的倫理観にもとづく社会規範やルールが存在している。
アダム・スミスのテーゼ
社会の利益を増進しようと思い込んでいる場合よりも、自分自身の利益を追求するほうが、はるかに有効に社会の利益を増進することがしばしばある。つまり「私利私欲の追求が公共善につながる」と主張している。
「われわれが食事をできるのは、肉屋や酒屋やパンやの主人が博愛心を発揮するからではなく、自分の利益を追求するからである」
書籍『道徳感情論』
「国富論」より17年前に書いた本。人間には社会秩序を保つ能力として「他人への思いやり」が存在することを指摘している。
書籍『国富論』
ピン製造所における作業プロセスをつぶさに分析し、分業することで生産性が上がると指摘している。
- 針金を引き伸ばしてまっすぐにし、最終的に出来上がったピンを紙に包む工程まで18もの生産プロセスに分かれていた。そして、10人が働いているその小さなピン製造所では、1人が2つか3つの作業をこなしていた。
- 10人が一生懸命に働けば1日に48,000本以上、1人当たり4,800本以上を作ることが可能だった。
- しかし最初から最後までの工程を1人で行なうと、1日に20本をつくるのがやっとだった。
- つまり10人が分業をしてピンを作ることで、分業しない場合のなんと240倍以上のピンを作ることができた。
おもな書籍
国富論 (まんがで読破 97)まずはマンガでざっくり理解しよう。意外とコストパフォーマンス高い。 | |
国富論 (1)古典経済学と近代自由主義思想の不滅の原典を平明的確な訳文で甦らせ、精細な訳注を付す。 | |
国富論 (2)はたしてスミスは、人間を利己的な存在としてのみとらえ、競争を重視する経済学者だったのか。 | |
国富論 (3)重商主義を経済効率性、道義性から批判、国家の第一義たる国防・司法のあり方を述べる。 |