Joseph Alois Schumpeter(ヨーゼフAシュンペーター)
生誕: | 1883年 |
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死没: | 1950年 |
創造的破壊(イノベーション)
イノベーションによる供給面に注目し、その創造的破壊による経済社会の「長期」の大転換を考察する。現代の問題で言えば、新たな「生産」「市場」「組織」の複層的な新結合によって生み出される創造的破壊こそが、経済危機を突破してゆく原動力となる。
シュンペーター派のワークフェア
人々が新しい仕事を見出し、その仕事を効果的に遂行できるような教育訓練を行う供給面重視の労働政策の実現を目指す。
最先端の情報技術を使い勝手がいいように融合してしまう次世代のICT
グーグルなども採用している「クラウド」を使ったインフラの実現を目指す。クラウドとは、インターネット、コンピュータ、携帯、通信、家電に至る最先端の情報技術を飲み込んで形成されていくコンピュータとコミュニケーションが一体化したインフラのことである。
国家ないし政府の調整機能
創造的破壊を担う主体は民間企業であり、個人のアントレプレナーであるが、経済社会のインフラをも含めた上記の意味での多層な創造的破壊を構想するのするには、国家ないし政府の調整機能が不可欠である。
おもな書籍
理論経済学の本質と主要内容 (上)レオン・ワルラス流の「一般均衡理論」をドイツ語圏に紹介する目的で著された作品。 | |
理論経済学の本質と主要内容 (下)上記の下巻。 | |
経済発展の理論 (上)起業者が銀行からの借入を受けてイノベーションを実行。そこで起こる不均衡の拡大の過程が「好況」、イノベーションがもたらした新しい状況において独占利潤を手にした先行企業に後続企業が追従して経済全体が対応し、銀行への返済により徐々に均衡化していく過程を「不況」と考える。 | |
経済発展の理論 (下)上記の下巻。 | |
資本主義・社会主義・民主主義イノベーション理論を軸に経済活動における新陳代謝を「創造的破壊」という言葉で表現する。資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、それが官僚的になって活力を失い、やがて社会主義へ移行していく、という理論を提示した1冊。 |